そもそもターンマークとは?
ターンマークとは競艇場の水面に設置されているブイ(係船や航路標識のための浮標)のこと
です。
ターンマークは概ね300メートルの対角線上に配置されていて、スタートして最初に旋回する
ターンマークを「第1ターンマーク」、バックストレッチを走行したのちに旋回するブイを
「第2ターンマーク」と呼びます。(スタンドから見て右側にあるのが第1ターンマーク、左
側にあるのが第2ターンマーク)
形状はソフトクリームのクリーム部分のような形をしていて、赤白の塗装が施してあります。
高さは約110cm、幅は約100cm。分厚いゴムで出来ており、最下部にはフックが付いてい
て、アンカーを止めて固定してあります。
競走(レース)中、選手たちはこのターンマークの外側を旋回する事になります。
もしもターンマークの内側に入った場合はその時点で不良航法とみなされて失格となってしま
います。
あの不思議な形はひっくり返らないようにするため?
細く高い円錐形は水面でターン時の舳先との接触を可能な限り避ける形状をしています。
さらにこの形状は水面に浮く形としてはバランスが良いとされています。
中に重りを入れて先を尖らせて高さを作ってもひっくり返らないようにされているそうです。
レーサーが見つけ易いように配色されている
競艇選手にとっての水面は波しぶきで視界が悪いので、赤白で縦に長い、目立つあの配色と形
状が見つけやすいのだそうです。
縦ストライプ配色も接触すると回転するのもわかりやすさ重視のためだそうです。
ターンマークも初期は今の形じゃなかった!
昔はタイヤを縦に連ねてブリキの円錐型の物を通し塗装していたそうです。
けれどタイヤは硬く、選手がぶつかった際の衝撃があまりに激しかった為、安全面を考慮して
現在使われている柔らかい素材で出来たターンマークに改良されたそうです。
現在では分解できるターンマークも
過去ボートレース尼崎ではターンマークが真っ二つに割れる珍事もあったそうです。
ターンマークはボートにぶつかる事が多く、塗装が剥げてしまうため、定期的にペンキの塗り
直しが必要なのだそうです。
昨今では上・中・下の3つに分離するターンマークが開発されたそうです。
これだと破損時に破損部位だけを交換できるため経済的なのだとか。