競艇は水面上のレース競技のため必ず波が起こります
競艇場で使われている水は、ただの真水では無い事が多いです
海・河川・湖など環境も様々
勿論自然水以外の水を使用している所もありますが、どんな環境下でも舟が
動けば、そして風が吹けば、波が起こることになります
海上の船も波が無い時の方が安全かつ、思ったような航路が取りやすいです
それは勿論ボートも同じです
つまり波はボートレースにとってかなり重要であり、悪影響を及ぼすことが多い要素と言えま
す
実は自然風によって起こる波はそこまで選手の脅威とはなりえません
状況が変わるとすれば、波が安定しない事でややイン逃げがしにくいという認識程度
江戸川は特に波が荒れやすいですが、強風・高波になればそもそもレースが開催されません
ボートレースにおいて厄介なのは特に「引波」と呼ばれるもの
引波とは、自分とは別の他艇が航送する事で起こる小さな波のことです
自然にできる波とは違い、そこまで大きくなるものでは無いので、自然に消えるのも早いです
が、波が立ってるエリアにボートが丁度突入してしまうと、モーターボートのスクリューに気
泡が入ってしまう為、空回りをおこして急激に失速してしまうのです
これをキャビテーション、日本語では空洞現象と呼ばれ、キャビテーションを起こした状態を
競艇では一般的に「キャビる」と言います
ボートレースってなんで横一列から始まって、わざわざず~っと外側から追い抜こうとする競
技なんだろう・・・?ってギモンに思ったこと、ありませんか?
そう、原因&理由はこの引波によってキャビる事が何よりもコワ~~~イからなんです
陸上での競争競技は大抵ライバルの背後にぴったりと張り付き、追い抜いていくのがセオリー
ですが、競艇においては不利な条件となってしまうため背後に付かないのです